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過去のコラム 2005年8月

2005年08月31日(水) スペイン 干ばつで生産量大幅に減少する見込み

 

スペインの2005年度のブドウ収穫量は、干ばつの被害をまともに受け去年より13,8%減少し、4310万ヘクトリットル程度になるだろうと見られている。
ワイン業界の生産者らも4000〜4300万ヘクトリットル程度と予想しており、収穫量が減少するという点については政府と同意見だ。更に今年のブドウからは『質の大変高い』ワインが生産されるであろうとも予想している。
果実の衛生状態は大変良く、べと病の被害が多かった2004年とは対照的だった。
農業生産者組合ASAJAは、スペインワインの約半分が生産されているカスティーリャ・ラ・マンチャ地方で去年の生産高(2600万ヘクトリットル)より30%ほど少ない生産量になるであろうと発表している。
また、エストレマドゥーラ地方では夏の干ばつだけでなく春の霜の影響で、今年の収穫量は前年度より40%程度少なくなるという予想を発表している。
なお、2004年はスペインワイン生産量が大変多く5千万ヘクトリットルに達した年だった。
(ジュルネ・ヴィニコールの2005年8月25日のニュース)

2005年08月29日(月) 「new若く sea海 land大地 people人々」 ニュージーランドは呼び掛けます

 

『愛・地球博』会場ニュージーランドパビリオンで、ニューランドワインを愉しむ食事会が開催されました。集まったのはJWS(ジャパン・ワイン・ソサエティ)の面々。日本で最古のワイン愛好会のメンバーですが、ニュージーランドワインを飲むのはほとんどが初めてとあって、興味津々。
ワインと食材すべてニュージーランドから運び、料理は健康的で海洋性と大地の起伏に富むニュージーランド料理の典型。前菜ごとに優れたワインが選ばれていて、メインの羊ローストにはピノ・ノワールが2種類並ぶという贅沢。デザートまで含めて5品、ワイン6種類を大いに愉しみ、ニュージーランドワインの美味しさを堪能したのでした。
ワインパートナーが今回輸入したニュージーランドワイン『トーフ』。ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワール、シャルドネと5種類揃っています。価格は相当低く抑えて1本からでも販売します。ニュージーランド政府が主張する、new若く sea海と land大地、そしてpeople先住民族マオリと共存するニュージーランドの息吹を大いにお楽しみ願います。

2005年08月26日(金) 8月のお奨めワイン (8月一杯で終了します)

 

【ワインコレクション】

ピノ・ブラン 2002 (アルザスの芳しいワイン) 
通販価格2,400円⇒2,000円(税込)

クレマン・ド・ブルゴーニュ (ブルゴーニュのスパークリング。爽快な辛口)
通販価格2,600円⇒2,000円(税込)

シャブリ 2002 (ブルゴーニュで造られたステンレス醗酵のシャルドネ)
通販価格3,400円⇒3,000円(税込)

今週発売を開始したばかりのニュージーランドの『トーフワイン』も、この季節の絶好のお奨めです。1本からでもお気軽に、メールでご注文ください。

2005年08月25日(木) シャルドネの収穫まで2週間 (丸藤葡萄酒工業:勝沼)

 

この日曜日に勝沼の丸藤葡萄酒工業(ルバイヤート)へ、ワイン好きの仲間約15人とで行ってきました。
比較的好天に恵まれた今年の夏の葡萄の生長は順調で、ソーヴィニヨン・ブランは収穫まであと1週間、シャルドネは2週間を待つばかり。糖度がグングン上がっていますが、最後に余分な葉を再度落として、日照をブドウに直接当てて収穫されます。
台風が来ていますが、力強く育成しているブドウたちは大丈夫でしょう。栽培や剪定に気を使い、案内の安蔵さんがボルドーでじっくり鍛錬してきた経験が、十分ルバイヤートで発揮されています。今年のソーヴィニヨン・ブランは楽しみだよ、と大村さんも語ります。
2004ルバイヤート甲州シュール・リーは、見事今年の国産ワインコンクールの辛口タイプで金賞を受賞。1,585円(税込)で販売しています。どうぞご利用ください。

2005年08月24日(水) ワイン人気、ビールを追い抜く(アメリカ)

 

アメリカのリサーチ会社Gallup社が今年7月におこなった消費者調査で、アメリカ人の間でワイン消費が浸透し、すっかり身近でポピュラーな飲み物となっていることが明らかになった。

この消費者調査は1006人の成人男女を対象におこなわれたもので、『お気に入りのアルコール飲料は何ですか』という質問に対し、回答者の39%がワインを、36%がビールを、21%がスピリッツ類を挙げた。ワインを好むものがビールのそれを上回ったのは今回が初めてで、去年おこなわれた調査ではワインを選んだ者は全体の33%しかいなかった。
Gallup社の調査によると、消費者のワインの嗜好にこれほど大きな変化があったのは8年ぶりだそうだ。
Gallup社が最初にこの質問をした1982年には、お気に入りのアルコール飲料としてビールを選んだものが47%と断突に多く、ワインを選んだ者は全体の27%に過ぎなかった。
一方、『アルコール飲料を飲みますか?』という質問に対して「はい」と回答した者は全体の63%で例年通り。Gallup社が消費者調査でこの質問をするようになってから60数年経つが、1976〜81年にかけて69〜71%と高数値が記録された以外は、常に63%前後を保っており、大きな変化は見られないそうだ。
(出典:ジュルネ・ヴィニコール2005年8月8日ニュース)。

アメリカの流行や潮流を10年遅れで辿るニッポン。ワイン人気が定着するにはあと10年か!?

2005年08月22日(月) シャンパンクーラー【ボエム】を発売します

 

このホームページのトップを飾るのは、フランス『クゾン社』製のシャンパンクーラー【ボエム】です。
さまざまな国際特許を取得した【ボエム】。今年の日本の暑さには必需品かもしれません。
シャンパンクーラーには氷と水を満たして、食卓の涼をお楽しみください。ワインクーラーに氷を入れても構いませんが、よく冷やしたシャンパンや白ワインを入れておくと、ステンレスの二重構造で断熱効果があり、シャンパンやワインが温かかくなることを防いでくれます。いずれも滴がつかないので、食卓が濡れることを気にしなくてすみます。

中に入れるワインは、改訂した【ワインコレクション】でお選びください。今の時期、【トーフ】のソーヴィニヨン・ブランがアペリティフにお奨めかも。

2005年08月19日(金) TOHU Mugwi Marlborough Sauvignon Blanc 2004
                (ムグウィ マールボーロ ソーヴィニヨン ブラン)

 

葡萄が良作の時のみに造られる希少で美味しいワイン。醸造量500ケースのみ。小型ステンレスで醸造4ヵ月。アルコール度数13%。ほし葡萄とスグリそしてパッションフルーツの香りがあり、豊かな味覚、澄みきって長い余韻が特長。あらゆる魚介料理と合わせやすい。アペリティフにも最適。

Mugwi(ムグウィ)の呼称はワイナリーの長老のニックネームに由来する。18歳でオールブラックに入り、英国リーグでも活躍。70歳半ばの今もゴルフのハンディ15。ワイン造りの技と台地を愛する情熱に誰もが魅力を惹かれ、会うと2時間が瞬く間に過ぎる。

*ニュージーランド航空ワイン大賞ゴールドメダル
*ロイヤル・イースタン・ワインショーゴールドメダル 豪州グルメ・トラベラー・ワイン誌93ポイント獲得

標準価格5,300円 通販価格3,800円(税込)

合わせる【トップテン】はライトな白ワイングラス

2005年08月18日(木) TOHU Gisborne Chardonnay 2004 (ギズボーン シャルドネ)

 

杏とレモンの香りが傑出しバタースコッチやバニラ、それに樽香が心地良い。バラエティ豊かなメディアムボディのシャルドネで、パスタや家禽類、チーズと相性が良い。灌漑不要の肥沃な土地で育ち、ギズボーンのドライで温厚な気候で育った2004年は近年でも良作。丁寧にジュースを絞り出し、70%のフレンチオークと30%のアメリカンオークとで7ヵ月の熟成を経る。1,200ケースの醸造。アルコール度数13.5%。

*ニュージーランド人気雑誌Cuisine シャルドネ上位5位入賞
*ロイヤル・イースタン・ワインショーシルバーメダル

標準価格4,700円 通販価格3,300円(税込)

合わせる【トップテン】はフルボディ白ワイングラス

2005年08月17日(水) TOHU Gisborne Unoaked Chardonnay 2004
               (ギズボーン アンオークド シャルドネ)

 

ニュージーランドでは樽醸造のシャルドネが多いが、これは樽ではなくステンレスで醸造したので酸味に富む。熟した桃や杏の香りと、バターのような味わいが愉しめる。2004年のシャルドネは近年にない良作で、どの料理とも相性が良い。3,400ケースのみ醸造。ステンレスタンク6ヶ月醸造。アルコール度数13.5%。

*ニュージーランド航空ワイン大賞銅メダル受賞

標準価格4,200円 通販価格3,000円(税込)

合わせる【トップテン】はフルボディの白ワイングラス

2005年08月16日(火) TOHU Marlborough Pinot Noir 2004 
               ( マールボーロ ピノ ノワール)

 

アメリカンチェリーとラズベリーの香りが漂い、軽い樽香と黒胡椒を感じさせる。料理との相性はとてもよく、魚から肉まで万能。羊、鹿さらにサーモンとなら完璧。葡萄は手摘みされた後、フランス製の樽で11ヶ月熟成させ、滑らかさとブーケを育む。2,245ケースのみ醸造。アルコール度数13.5%。
出荷したてで2004はコンクール未出品。ちなみに2003は、ニュージーランド航空ワイン大賞シルバーメダル受賞。

標準価格4,400円 通販価格3,200円(税込)

合わせる【トップテン】はライトなレッドワイン。

2005年08月15日(月) TOHU Marlborough Sauvignon  Blanc 2004
               (マールボーロ ソーヴィニヨン ブラン)

 

ボトルにキラリと輝く、リカーランドトップ100のゴールドメダル。ニュージーランドといえば何よりソーヴィニヨン・ブランで世界の人気をリードする。【トーフ】のソーヴィニヨン・ブラン2004は、よく熟したトロピカルフルーツの芳香が高く、フレッシュで快活な印象。パッションフルーツとスグリ、レモンの香りが魅力的で、味わい深い。
あらゆる魚介料理と合う。ことにアウトドアで愉しむには最適。ステンレス醸造4ヵ月。醸造量4万ケース。アルコール度数13%

*リカーランドトップ100ゴールドメダル 
*アメリカワインスペクテーター誌90ポイント獲得 
*ニュージーランド人気雑誌Cuisine ソーヴィニヨン・ブラン上位10位入賞

標準価格3,500円 通販価格2,500円(税込)

合わせる【トップテン】はライトな白ワイングラス

2005年08月12日(金) ニュージーランド【トーフワイン】発売開始

 

ニュージーランドの新星【トーフワイン】を発売します。トーフワインは、ニュージーランドの民族[マオリ]の3団体で1998年に設立された、まさしくニュージーランドの文化・多様性を現したワインです。モットーは「創世の大地からの贈物」。
ラベルには[マオリ]のモチーフが描かれ、クリーンでグリーンなニュージーランドの大地、風土、澄んだ大気、海原、空を体現した、自然と民族と共に歩むワイナリーです。
TOHU

*マールボーロ・ソーヴィニヨン・ブラン 標準価格3,500円 通販価格2,500円(税込)
*マールボーロ・ピノ・ノワール 標準価格4,400円 通販価格3,200円(税込)
*ギズボーン・アンオークド・シャルドネ 標準価格4,200円 通販価格3,000円(税込)
*ギズボーン・シャルドネ 標準価格4,700円 通販価格3,300円(税込)
*ムグウィ・マールボーロ・ソーヴィニヨン・ブラン 標準価格5,300円 通販価格3,800円(税込)

ホームページでのアップはまもなくですので、詳細お問い合わせ、お申込はメールでお願いします。

2005年08月11日(木) 真夏の高原のコンサート 〜嬬恋〜 荒 庸子さんのチェロの世界

 

最近のコンサートには、ワインが楽しめる企画やワイン会社が協賛するコンサートが結構あります。音楽関係者には海外留学・滞在の方が多く、ワインが暮らしに馴染みやすいのかもしれません。山荘が近くのご縁で知り合った荒 庸子さんは12歳からチェロを始め、“飽きっぽい性格の私には多くのパートを持つチェロが合っている”とのめり込み、桐朋学園、ジュリアード音楽院修士課程等を卒業。海外でのリサイタル、国内でもサイトウ・キネン・オーケストラを始め多くの演奏会で活躍している才気溢れるチェリスト。その華奢な風貌を忘れさせるほど、力強く的確で包容力豊かな音楽で魅了します。
嬬恋の山荘で毎年5月と8月の2回高原ホームコンサートを行っていて、今回の企画は、東京藝術大学教授コントラバス奏者永島 義男氏とのデュエット。コントラバス単体を身近で聞くのも初めてなら、チェロとの通奏低音のハーモニーも素晴らしく、ホームコンサートの域を超えた熱演に、60人の出席者からはブラボーの嵐でした。
終えた後、ワインパートナーのクレマンで乾杯。東京は38℃とかいう中、木々を抜ける風は涼しく、ワインも美味しく進みました。荒さんのコンサートについてはこちら

2005年08月10日(水) 新しいショップ2店の紹介(軽井沢)
                  オーベルジュ・ド・プリマヴェーラとピレネー

 

軽井沢でレストランを開店して10年。隣接の別荘を改造してMAISON、次いでホテルも始め、昨年には姉妹店『ピレネー』を造り、この夏7500本所蔵のワインセラーも完成させるなど、オーナーシェフ小沼 康行氏の軽井沢で本格的なフランス文化「宴」と「滞在」を愉しむ理想は確実に根付いています。
オーベルジュ・ド・プリマヴェーラ』のメゾンはかつての和風の造作を巧く使って和ませ、縁側の池では小鳥がさえずり、茸が生え、涼しい風が通ります。宿泊の部屋も広く、軽井沢駅に程近いことを忘れさせる杜の暮らしです。
ピレネー』は切り出した石と大きな木で造られた一軒家。テラスから中へ入ると、創作の暖炉や壁画、オブジェの世界に子豚の丸焼きの香りが漂います。
【トップテン】でクレマンを愉しみながら、高原の森の風を愉しみにお出かけください。雑誌やTV取材も多いため、要予約。

オーベルジュ ド・プリマヴェーラ 北佐久郡軽井沢町軽井沢1278-11 пF0267-42-0095 新幹線あさま軽井沢駅から徒歩8分(東雲交差点左折)
ピレネー 北佐久郡軽井沢町1181-8 пF0267-41-3339 プリマベーラから徒歩5分(六本辻)

2005年08月09日(火) TOHU WINES

 

ドラマティックな8月です。高校野球のことばかりではありません。ワインパートナーにとって、この8月は特別です。本日ワインパートナーの原点、ニュージーランドから新しいワインが入ってきます。
その名は「TOHU WINES」。トーフ?マオリ語で「署名(サイン)」を意味します。
トーフワインズは、ニュージーランドの先住民族〔マオリ〕の企業体によるワイナリー。ラベルには〔マオリ〕のモチーフが鮮やかに描かれています。
新しいワインは5品目。
*きりりと爽快なマールボーロ・ソーヴィニヨン・ブラン2004
*限られた年に造られるムグウィ・マールボーロ・ソーヴィニヨン・ブラン2004
*飲み飽きない美味さマールボーロ・ピノ・ノア2004
*ドライなシャルドネギズボーン・アンオークド・シャルドネ2004
*旨みに溢れたギズボーン・シャルドネ2004

クリーンでグリーンなニュージーランドの大地、風土、澄んだ大気、海原、空を体現したワインです。
詳しくはまたお知らせいたします。
楽しみにお待ちください。

2005年08月08日(月) 残暑お見舞い申し上げます

 

昨日8月7日に【トップテン】の魅力を語る紹介記事が【グルメジャーナル9月号】に掲載されました。語るのは、銀座『レディタン ザ トトキ』のオーナーシェフ 十時 亨氏。内容の一部を紹介しましょう。
ワイングラスに注ぐ心 〜しなやかで強い、クリスタルグラス〜
「ワインと料理は相思相愛。ワインがその本当の力を発揮するのは、料理との最高のマリアージュにおいてです」
「料理、ワインとともに、香りがあるからこそ美味しいと感じる・・・一緒に口にする香りが味わいを導くのです。このグラスはワインの香りを逃さず、ダイレクトに感じさせる形状。香りが立ち上がり、鼻腔へと抜けていきます」・・・
【グルメジャーナル9月号】(730円)をお買い求めの上、どうぞ【トップテン】の魅力をご自分でお確かめください。

2005年08月05日(金) ワインのガイドブック 6

 

『ワインづくりの思想』(麻井宇介著、中公新書、800円)
ニュージーランドワインの高品質に驚愕した著者が、良質なワインが生まれる由来をフランス、ドイツ、アメリカ、ニュージーランド等の検証を経て、醸造技術の進歩と品種の拡散、情熱を持った造り手の思想によるものと看破した良書です。
優れたワイン作り、そしてニュージーランドワインへの理解に、ぜひご一読をお勧めします。著者は長年メルシャンで、日本におけるワイン造りの技術を高めた功労者です。突然の逝去は、ワイン界に大きな驚きと悲しみをもたらしました。

「ワイン界でいう“クラシック、スーパークラシック”の意味」オーストラリアやニュージーランドのワイン雑誌や文献、あるいはワイナリーで、「クラシックワイン、スーパークラシックワイン」とよく目・耳にします。クラシックと言えば、音楽や車などから、古典とか、昔のもので希少なもの、と連想されて、この比較的に新しいワイン産地でなぜクラシックと呼称するのか戸惑いました。
要約すれば、クラシックワインとは“素晴らしい品質を保持し最高の賞を3年間受賞したもの”であり、スーパークラシックは“その栄誉を少なくとも5年間維持している”ワインに与えられる称号、格付けのことです(マイケル・クーパー著。Classic wines of NZ)。
ちなみにクラシックワインとして期待できるカテゴリーに、ポテンシャル・クラシックの格付けもあり、クラシックとは、将来的に国を代表する形で残っていくもの、と理解できそうです。

2005年08月04日(木) ワインのガイドブック 5 ワイン図録

 

『The World Atlas of Wine』(Mitchell Beazley刊。US50$)は30数年前に第1版が刊行されて以来、世界で最も高い信頼を得ているワイン図鑑です。
第5版は7年ぶりの改訂で、ヒュー・ジョンソン氏がジャンシス・ロビンソン女史と共同で刊行しました。148の地図が書き換えられ、30の新地図を掲載するなど、内容は大幅に見直され、進展著しい新世界・地域のワインの紹介に力点が置かれています。そのダイナミックな新世界・地域とは南部ローヌ、ラングドック、ルーシヨン(以上フランス)、南イタリア、北スペイン、中部ポルトガル、南米、カナダそしてニュージーランドです。

最も興味が惹く改訂は、実はジャンシス・ロビンソン女史の見解を全面的に採り入れたことにあります。
ヒュー・ジョンソン氏はこれまでのワイン界で主流を成していた見解〔ワインは産地の特長に強く影響を受けるものでテロワールこそワインの最も重要な要素の考え〕をお持ちでした。
ジャンシス・ロビンソン女史は、イギリスで唯一マスター・オブ・ワインの資格を有するジャーナリストで、世界のワイン動向と成長についてジャーナリストらしく正確に分析し、土地に適切なぶどう品種が選択されると、優秀で情熱ある造り手のもとで他の国・地域でも優れたワインが出来ると看破し、この書に掲載したものです。
二人の論争と成果を知って読むと、この書の価値がさらに増すようです。

2005年08月03日(水) ワインのガイドブック 4 この夏の精読にお奨めA

 

『フランスワイン文化史全書(ブドウ畑とワインの歴史)』(ロジェ・ディオン著、国書刊行会)。
フランスで1959年に出版され、近年再評価されて邦訳された貴重な本です。全体で700ページを超え、まさしく浩瀚な書で価格も12,000円します。著者はリール大学で,地質気候の教授資格試験教材として著したもので、綿密な探索と事例を通し、いかにフランスで偉大なワインが造られることに至ったかを検証しています。その結果、長い間事実と思われていた多くの事柄が一新される快感が得られます。図書館で借りてでも、一読をお勧めする本です。

2005年08月02日(火) ワインのガイドブック 3 この夏の精読にお奨め@

 

『ヒュー・ジョンソン ワイン物語=芳醇な味と香りの世界史=上・下』が再販されて良かったと思います。初版は90年に日本放送出版協会から出て、絶えて再販されなかったもので、神保町の古本街では稀少本として高額で売買されていました。
1999年に再販され、上下各2,600円ですが、この一冊で、ワインが想像の世界の古代の時代からどれほど人間を魅了し、世界各国、各地に多様で芳醇なワイン文化をどのように築き上げたのかが、正しく習得できます。この夏の精読にいかがですか。結構厚さがありますので(上下で900ページ)、豪勢な枕にもなります。

2005年08月01日(月) ワインのガイドブック 2 ヒュー・ジョンソン氏の著書

 

『How to enjoy your wine』の改訂版(英文。A Fireside Book刊。US13$)が出たのは嬉しい限りです。初版は1985年に鎌倉書房から邦題「ヒュー・ジョンソンのワイン入門」として、後に文春文庫「楽しいワイン」で刊行されましたが、絶版されて久しくなります。これほどワインの初心者向きに書かれていながらワインの虜にさせる本はない、と言ってもいいほど、簡潔な記述ながら、ワインへの造詣と深い愛情に溢れた書物です。

この改訂版の序で、ヒュー・ジョンソン氏はワインの愉しみを次にように語っています。「ラベルを見ることなく、しばらくは値段のことも忘れて、ひたすらグラスに注がれたワインを自分がどのくらい好きかだけを考えよう。でも言うほど易しくはないのだけれども」
日本のあちこちのワインショップやソムリエが、まるで自分で語ったかのように、この言葉を引用しています。原点は、ヒュー・ジョンソンのこの序文にあります。

構成は前版と大きく変わりません。ワインの愉しみの基本は揺るがないということでしょう。新世界(ニュージーランドやオーストラリアなど)のワインや生産地の紹介が格段と多くなっていることが目を惹きます。近々邦訳されるでしょうが、原書はアマゾンなどで簡単に入手できます。120ページの薄さに、有益な言葉がちりばめられています。写真や用語集も有益です。

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